一口にからくりを説明するのは難しいけど、表では言えない裏事情があるのも確かよ。
特に成婚率や会員数の数字は、とある「からくり」が隠されているから要注意。
あまり知られていない裏事情も紹介しているから、結婚相談所に入会する前にチェックしておくといいわ。
目次
結婚相談所の仕組みとビジネスモデル
まず、結婚相談所のビジネスモデルは登録時の初期費用に始まります。
これは、入会金や登録料などと呼ばれ、相談所によりますが数万円から数十万円程度が一般的です。これに加えて、毎月必要となるのが月額会費で、これは1万円から数万円程度です。
これらの費用を支払った会員は、結婚相談所の提供するシステムを使って、他の会員とのマッチングを試みます。
これに成功し、結婚に至った場合には、結婚相談所に成功報酬を支払うことになります。この報酬は数十万円から数百万円となることもあります。
また、一部の結婚相談所では、個々のニーズに合わせた追加サービスを提供しています。
例えば、パーソナルコーチング、プロフィール作成支援、写真撮影サービスなどです。
これらのサービスは追加料金が必要となりますが、自己PRの質を高めることでより良いマッチングを促進する可能性があります。
結婚相談所の「成婚率」の計算方法に隠されたからくり
結婚相談所の成婚率は、一見、その相談所のサービス品質を示す指標のように見えます。
しかし、その数値の裏にはいくつかの留意点が存在します。
あくまで成婚率は自己申告値
まず、成婚率は相談所が自己申告する数値であり、その算出方法は各相談所によって異なるため、比較が難しい点です。
例えば、ある結婚相談所では全会員を対象にした成婚率を表示している一方で、他の相談所では一定期間内に登録した会員のみを対象にした成婚率を表示している場合も。
このように集計期間・方法によって数字の意味するところは大きく異なります。
成婚率に退会者が含まれている可能性あり
また、成婚率には退会者も含まれていることが一般的です。
そのため、退会者が多い場合、成婚率は極端に高く表示されることがあります。
例えば、10人の会員がいて、そのうち3人が結婚して退会、他の7人がマッチングせずに退会した場合、成婚率は30％となります。
しかし、実際には7人が成功せずに退会しており、正しい成功率は30％よりも低いことになります。
結婚相談所の「会員数」に隠されたからくり
結婚相談所を選ぶ際に一見魅力的に映る「会員数」ですが、実はその数字には多くのからくりが隠されています。
ある相談所が「会員数が数万人」であるといった場合、一見すると多くの人々が利用していて信頼できると感じるかもしれません。
しかし、その数には既に退会した人、アクティブでない人、他の支店や関連団体の会員なども含まれている可能性があります。
また、会員数が多いからと言って、自分に合ったパートナー候補が多いとは限りません。
地域、年齢層、趣味や価値観など、自分の条件に合った会員がどれだけいるかを見極めることが大切です。
結婚相談所の「婚活パーティ」に隠されたからくり
婚活パーティは多くの結婚相談所で主催されており、その一見楽しげな雰囲気や参加者の数から、出会いの場として非常に魅力的に映るかもしれません。
しかし、この婚活パーティにはいくつかのからくりが存在します。
その一例として挙げられるのが参加者のバランスです。
男女比率が一定に保たれるように見えますが、実際には結婚相談所の都合で一方の性別が不足している場合、他の相談所から借り入れる、あるいは一部の参加者を引き受け手として雇うこともあります。
また、パーティーは新規会員を増やすための営業活動でもあります。
参加者が楽しい時間を過ごす一方で、相談所はその場を利用して新規会員を勧誘することも珍しくありません。
このような婚活パーティのからくりを理解することで、自身の婚活をより効果的かつ賢く進めるためのヒントになるでしょう。
結婚相談所の「マッチング率」に隠されたからくり
結婚相談所が自己PRする際、よく引き合いに出されるのが「マッチング率」です。
これは、会員がどれだけ多くのパートナー候補と出会えるかを示す指標となります。
しかし、このマッチング率には実はいくつかのからくりが存在します。
計算方法が不透明
まず一つ、マッチング率の算出方法は相談所によって異なるため、比較する際には注意が必要です。
一部の相談所では、一度でもお見合いをした会員を「マッチング成功」とカウントする場合もあります。
これは必ずしも結婚につながるわけではないため、高いマッチング率が実際の成婚率を反映していない可能性があります。
マッチング率は平均値
次に、マッチング率は全会員の平均を取ったものであり、個々の会員が得られるサービスの質を保証するものではありません。
たとえば、一部の特定の会員が極端に高いマッチング率を持つことで全体の平均が引き上げられ、他の会員のマッチング率が低くても見えにくくなるというケースもあり得ます。
人為的に操作されている可能性も
さらに、マッチング率の高さを売りにする相談所では、一部の会員を優遇する傾向が見られることもあります。
具体的には、外見や年齢、収入などが高いスペックの会員を重点的にマッチングさせ、マッチング率を人為的に高く見せる「スペック重視のマッチング」が行われることがあります。
結婚相談所の実態と裏事情
入会審査の実情
結婚相談所は、「誰でも入会可能」と謳っていますが、実際には年齢や職業、収入などに基づく審査が存在します。
例えば、30代後半以上の男性会員は年収が一定以上ないと登録を拒否されるされることもあります。
また、既婚者や犯罪歴のある人の入会は一切拒否されます。
つまり、相談所によっては「適切な」会員だけが選ばれるため、全ての人が入会できる訳ではないということです。
優先的に紹介される人がいる
結婚相談所では、あなたが希望する条件に合う人を紹介してくれますが、その中でも「優良会員」は優先的に紹介されます。
「優良会員」とは、年齢、見た目、収入、教育背景などの条件が一般的に求められる基準を満たしている人を指します。
そのため、希望条件を多く持つと、絞り込まれた結果、紹介される人が少なくなる可能性もあります。
会員の継続率とその理由
結婚相談所の裏事情として注目すべきは、「会員の継続率」です。
この数値には、結婚相談所が会員にどれだけ長く利用されているか、そしてその理由が反映されています。
高い継続率を持つ結婚相談所は一見魅力的に見えますが、裏を返せば「なかなか成婚に至らないから会員が継続している」可能性もあるという見方もできますよね。
このため、早期成婚よりも会員の継続利用を促す方針を取る結婚相談所も存在します。
逆に、継続率が低い結婚相談所では、会員がサービスに満足できず、早期に退会するケースが考えられます。
しかし、これも一概には判断できません。
「早期成婚をサポートする活発なマッチングが行われている」「必要な支援が手厚く提供され、短期間で結婚に至る会員が多い」というポジティブな理由もあるからです。
結婚相談所のカウンセラーの実態
結婚相談所のサービスの中心に位置するのが、マッチングをサポートするカウンセラーの存在。
彼ら（彼女ら）の能力や経験は、会員の結婚に大きな影響を与えます。
しかし、実態を見てみると、結婚相談所のカウンセラーは、結婚や恋愛に関する専門的な知識や経験を持つ人ばかりではありません。
業務の目的が「マッチングを成功させること」だけでなく「新たな会員を獲得し、既存の会員を維持すること」も含まれるため、カウンセラーは営業スキルを持つことも求められます。
このため、カウンセラーの中には、会員に対して高額なプランを勧めるなどの営業行為に力を入れ、個々の会員の真のニーズに対するサポートがおろそかになる場合も。
しかし、全てが負の面だけではありません。経験豊富でプロフェッショナルなカウンセラーも多く存在します。
そういった人達は、心理学的な観点や人間理解に基づいて、会員一人ひとりの結婚への希望や悩みに寄り添い、適切なマッチングを行います。
データ改ざんの可能性
結婚相談所の裏事情として、データ改ざんの可能性について触れておきましょう。
成婚率や会員数などのデータは、結婚相談所を選ぶ際の重要な指標の一つです。
しかし、これらの数字が適切に報告されているか、会員としては確認が難しい部分でもあります。
事実、一部の悪質な結婚相談所では、自社のサービスをより魅力的に見せるために、数字を操作する場合があると指摘されています。
こうした改ざんに騙されないためには、自社調査の結果だけでなく、第三者機関の調査結果や現役会員や元会員の口コミなど、複数の情報源から情報を得ることが重要です。
高額プランへの誘導
結婚相談所の裏事情として、高額プランへの誘導が挙げられます。
多くの結婚相談所では、初期費用として数万円から数十万円、月会費は数千円から数万円と、プランによって大きく費用が異なります。
特に、高額なプランは充実したサービスや個別対応を謳っていますが、その中身は必ずしも一律ではなく、個々のニーズに見合ったものかは見極めが必要です。
当然、費用が高ければ良い結果が得られるとは限らず、自分の目的や予算に合ったプランを選ぶことが肝心です。
また、契約前にはサービス内容を詳しく確認し、必要ないオプションに対する料金を支払わないように注意が必要です。
結婚相談所の選び方：からくり、実態、裏事情を理解して
コストパフォーマンスの見極め
結婚相談所の料金設定は初見では理解しにくいものです。
一見、手頃な料金に見えても、初期費用、会員費、マッチング料、成婚料など細かな費用が加わり、実際は想像以上に高額な場合があります。
これらをしっかり理解し、長期的なコストパフォーマンスを考慮して選びましょう。
アドバイザーの質の確認
アドバイザーは結婚相談所を利用する上で重要な存在です。
彼らの対応や助言が、結婚相手選びに大きな影響を及ぼします。
アドバイザーの質を見極めるには、何度か面談を重ねることが有効です。
その際に、アドバイザーが自分のニーズを理解し、適切なアドバイスをしてくれるか確認しましょう。
口コミや評判の重視
口コミや評判は、結婚相談所選びにとって重要な参考情報です。
特に、悪評が目立つ場合や特定の問題が多く指摘されている場合は注意が必要。
また、口コミが極端に良すぎる場合も慎重になるべきです。
結婚相談所の理解と安全な利用へのステップ
からくりと実態を理解して臨む入会面談
入会面談は、結婚相談所の真価を見極める重要な機会です。
ここで、相談所の運営方針、料金体系、アドバイザーの質などの実態を詳しく理解しましょう。
また、自分の希望や条件をしっかりと伝え、それに対する相談所の対応を見ることも重要です。
納得できるまで質問をし、相談所の運営体制や対応に納得できなければ他の相談所を探すことも検討しましょう。
契約前に確認すべき事項
契約を急がされると感じたら、それは一つの警戒信号です。
契約前には、料金体系、アドバイザーの対応、サービスの内容など、自分にとって重要なポイントを再確認しましょう。
特に、契約内容やキャンセルポリシー、隠れた費用などが明確に説明されているかを確認することは必須です。後悔しない選択のために、自分自身で情報をしっかりと掴むことが重要です。
安心して利用するための注意点
結婚相談所を安心して利用するためには、自身の情報管理にも注意が必要です。
個人情報の取り扱い方や、他の会員に公開される情報の範囲をしっかり確認しましょう。
また、異性とのコミュニケーションは、あくまで結婚を目指すものなので、個人情報を軽々しく開示することは避けましょう。
最初から全てを信じるのではなく、相手をじっくりと見極めて行動することが大切です。
おわりに
何だか生々しい実態だったからお腹がいっぱいになっちゃった・・
もちろん、全ての結婚相談所に今日紹介した裏事情が当てはまるわけじゃないし、中にはユーザーファーストに運営しているクリーンな結婚相談所があるのも事実よ。
だから、「結婚相談所＝闇」と決めつけるのではなくって、実態を見極めた上で相談所を選ぶのが重要よ。
結婚相談所のからくりと生々しい実態を徹底解剖します。
ビジネスモデルから成婚率・会員数の数字のからくりまで、結婚相談所の裏事情が丸わかりですので実態が気になる方は要チェックです。